2018/07/25 18:31

「石油系界面活性剤の本当の怖さ、知っていますか?」

 

 

デリケート肌(アトピー・乾燥肌・敏感肌)の方だけでなく、世の中では「界面活性剤」=「悪いもの」というイメージが強いですが、正しくは界面活性剤すべてが悪いわけではありません。むしろ、界面活性剤がなければ、衣類の洗濯や食器を洗うこと、体や顔も髪も洗うことができません。人間が生活をしていくには必要不可欠なものなのです。

 

そもそも界面活性剤とは?

簡単にいうと「水」と「油」のように、本来は混ざり合わない物を混ぜ合わせるために使うものです。例えば、ドレッシングは酢と油分で作られていますが、使用前は2層に分かれていて、使用する時に良く振って混ぜ合わせます。でも、一時的に混ざり合いますが、時間が経つとまた元の2層に戻ってしまいます。このドレッシングに卵黄を混ぜるとマヨネーズのようなものができます。時間がたっても成分が分かれることはありません。この卵黄に含まれているのが「レシチン」という成分で、界面活性剤の役割をするのです。

 

界面とは

ウイスキーや焼酎などのアルコールに、水を入れるときは混ざりますが、油を入れると交じり合わず、油が上、アルコールが下と上下に分かれます。

この2つの物質の境目を「界面」と言います。「アルコール」と「油」、「液体」と「液体」
「気体」と「気体」、「気体」と「固体」、「液体」と「固体」などの境目も同様に界面と言います。但し、「気体」と「固体」や「気体」と「液体」の場合は、その境目を一般的には表面と言うことが多いです。

この界面に働きかけて、「界面張力」(界面をできるだけ縮めようとする力、水の表面張力も界面張力の一種です。)を低下させる物質を「界面活性物質(界面活性剤)」と言います。界面張力が弱まると、「同じものでまとまろう」とする力がゆるみ、まわりのものとなじみやすくなります。この作用によって、「水」と「油」のように、本来は混ざり合わない物を混ぜ合わせることができるのです。

 

 

 

 

 

 

なぜ界面活性剤は良くないと言われるのか?

 

界面活性剤は、人間が生活をしていくには必要不可欠なもので、決して悪いものではありません。問題は、何から作られているかということを見極めることが大切だということです。 人間の体内にある物質、あるいはそれに近い物質であることが、人間にとっては優しいということです。

界面活性剤には、ココナッツオイルやヤシ油に主に含まれる「石鹸系」、アシルグルタミン酸(ヤシ油から精製されたもの)をはじめとする「アミノ酸系」、ショ糖脂肪酸エステル(糖の一種であるショ糖と、食用油脂を分解して得られるもの)などの「脂肪酸エステル系」など天然成分由来の原料を使った「天然系界面活性剤」。

ラウリル硫酸Naやポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミンなどの高級アルコール系、α-オレフィンスルフォン酸Naなど石油成分を原料として使った「石油系合成界面活性剤」があります。


天然系界面活性剤に比べて、石油系合成界面活性剤は比較的安く大量生産できて、高い洗浄力を実現できることから、洗剤やシャンプーなどの生活用品の原料に使用されています。

 

お肌には外からの刺激から肌をまもり、異物の侵入を防ぐため、「皮脂膜」と「角質層」が【バリア機能】を果たしています。このバリア機能が破壊されると、お肌が乾燥し、敏感になり、様々な肌トラブルの原因になってしまいます。


そんな大事な肌バリアを「ゆるめて、溶かし出してしまう」性質が強いため、石油系合成界面活性剤はお肌によくないと言われています。


また、石油系合成界面活性剤は、皮脂膜や角質層をくぐり抜けて、体内に侵入することが出来るのです。血液にも侵入して血管を通って身体全体に広がっていくのです。

 

例えば、

·         食器に残った洗剤は食べ物と一緒に体内に入っていきます。

·         衣類に残った洗剤は空気中の水分や汗に溶けて体内に入っていきます。

·         お部屋にスプレーした消臭剤などは、口や鼻などを通って体内に入っていきます。

 

また、

·         タンパク質を壊します。

·         体内に吸収すると肝臓でも分解できません。

·         肝臓の細胞を破壊するといわれ、肝臓障害や発ガンを引き起こす原因ではないかといわれています。

·         顔や手を洗った時に、いつまでもヌルヌル感が残る。肌に残留しやすい性質です。

·         河川や海に流れて、ヘドロの原因になったり、魚のエラにつまったりして、環境汚染の一因となっています。

 

次の成分が入っているものはちょっと警戒すべきです。

あなたが今使っている石鹸やシャンプー・洗剤などを今一度確認してみてください。

 

ラウレス硫酸NaSLS   

ラウリル硫酸Na   

スルホン(スルフォン)酸Na   

ラウリン酸○○   

ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩   

キシレンスルホン酸アンモニウム   

パレスー3硫酸Na   

パレスー3硫酸アンモニウム   

ラウリル硫酸アンモニウム   

ステアリン酸グリセル   

アルキル(硫酸・グルコシド・スルホン酸・ジメチコン)・・・・。

 

 

 

今一度、成分をよくチェックしてください!

 

界面活性剤を全く使わない生活は不可能です。

石油系合成界面活性剤を全く使わない生活もほぼ不可能です。知らず知らずのうちに使っているほど日常生活で使っているものに含まれています。

 

まずは、出来る事から始めていきましょう

成分が何からできているかを見極めることが重要です。できるだけ天然由来の界面活性剤を使用したものを選びましょう。

 

毎日のケアに使用するもの・・・毎日だからこそお肌に良いものにこだわってください。