2019/02/05 14:55

・乾燥肌の方の、お風呂の入り方

 

日本人は特にお風呂が大好きな人種です。ほとんどの方が、毎日お風呂に入ります。お風呂での入浴中のスキンケアを習慣にしてしまえば、必然的にこまめで効果的なケアとなります。しかし間違えた入浴法をしているとお肌を傷めてしまったり、乾燥肌をより引き起こすことになります。

乾燥肌はもとより、お肌のための入浴法を紹介します。

 

1. ぬるめのお湯につかる

3840度で1015分がベスト。

熱いお湯は皮膚への刺激が強くなり痒みを引き起こす原因になります。また、お湯が熱いほど皮脂や角質層の保湿成分が溶け出してしまいます。お湯の温度は3840度が適温。そんなにぬるくては体が温まらないのでは?と思うかもしれませんが、ぬるいお湯でも1015分入れば発汗し、十分に体の芯まで温まります。

 

2. 長湯はしない

お肌の潤い成分が流れ出す!

長湯をするとお肌の保湿成分である皮脂や角質層にあるセラミドがどんどん溶け出して体の外へ出て行ってしまうので、これも乾燥肌の原因になります。

 

3. 手で体を洗う

保湿成分を奪いすぎないことが大事。

ナイロンタオルで体をゴシゴシ洗うと、肌表面の皮脂膜や角質層の保湿成分を削り落としてしまうのでお肌が乾燥しやすくなります。手で洗えば、お肌の保湿成分が適度に保たれるので乾燥を防ぐことが可能です。(女性の場合は手で乳房を洗うことで乳がんの早期発見にも役立ちます。)冬はさらにかゆみがでてくると余計にゴシゴシ皮膚を擦りがちなのでさらに肌状態が悪化してしまいます。 引っ掻いたり、擦ったりするのは乾燥肌には絶対NGです。どうしてもこすり洗いをしたいのなら木綿のタオルや日本手ぬぐいもおススメです。ただしやさしく洗ってください。

 

4. 液体ボディーソープより固形石鹸

無添加・無香料の固形石鹸がベスト。

液体のボディーソープなどには、泡立ちを良くするために石油系合成界面活性剤と言う成分が多く含まれています。これは汚れをよく落としてくれるものの、一方でお肌の潤い成分までも奪ってしまうという特徴があります。また、弱酸性タイプの液体ボディーソープに使われている合成洗剤はお肌に残りやすく、それが刺激となり痒みを誘発します。加えて香り成分など添加物が含まれていることも、お肌が荒れる原因の一つです。無添加石鹸なら石油系合成界面活性剤や合成香料は含まれていません。お肌への負担は随分少なくて済むでしょう。

 

5. シャンプー体洗い湯船の順番

まずシャンプーをし、その後体を洗って、お肌に残ったシャンプーの成分をきちんと洗い流します。お肌に残ったシャンプーが痒みの原因になるためです。お湯につかるのは最後。お湯につかると、お肌の潤いを守るための成分が流れ出てしまいます。つまり先にお湯につかってから体を洗うということは、潤い成分が流れ出た後の無防備な状態にお肌に攻撃をしかけるということなのです。お肌へのダメージは大きなものとなってしまいます。

 

6. シャワーの水圧はやさしく、温度は低くする

シャワーの勢いというものは思っている以上に強く、実はお肌にかなり負担をかけてしまっていることも多いのです。ましてそれが熱めのお湯だったりすると、さらにお肌への負担は増してしまいます。

 

7. 毎日体を洗わない

特に乾燥肌の方にとってあまり念入りに体を洗ってしまうのは、お肌を保護してくれる必要な皮脂や角質層の保湿成分まで洗い流すことになってしまい、逆効果なのです。
また単純に強い力でゴシゴシこすることによって、お肌の表面を傷めてしまうという悪影響もあります。

冬場は特に、普通に生活していて毎日洗わなければならないほど体は汚れていません。毎日洗いたい場合は、気になる場合を部分的に洗いましょう。ワキやひざの裏、胸の辺りなど汗をかきやすい場所だけ無添加石鹸をつけて洗うようにし、他の部分の石鹸頻度は数日に1回程度にしましょう。実際に石鹸を使うのを1日おきにするだけで、乾燥肌がよくなったという方も多いですので、ぜひ試してみてください。

 

8. 洗顔後はシャワーで洗い流さない

すすぎは洗面器などにぬるま湯をため、お湯を手ですくって洗ってください。

洗顔料で洗顔後の顔のお肌は、角質層が柔らかくなっており非常にデリケートな状態です。シャワーの水圧で刺激を与えてしまうと、簡単に角質が剥がれおちてしまい乾燥の原因になります。またシャワーの水圧で毛穴が広がることまあります。洗顔料を洗い流す際にはシャワーは使わず、必ず手でお湯をすくって顔にかけるようにしましょう。

 

10. 一番風呂には塩素対策を!

日本の水道水には塩素が含まれています。塩素は皮膚にとっては刺激物質です。角質層を破壊してしまうのです。そして、一番風呂の人だけがその嫌な役目を引き受けることになります。塩素は全て一番風呂の人の皮膚に吸収されてしまうからです。塩素を除去(還元)してくれる素材は、ビタミンCです。ビタミンCは薬局などで販売されています。2グラム程度を浴槽に入れるだけです。身近なものではみかんの皮と緑茶です。みかんの皮は農薬が付いているなら洗い流す必要があります。緑茶は出がらしでもO.K。ティーパックに入れて浴槽に浮かべます。炭を入れる方法や浴槽に水をはって67時間後にお湯を沸かす汲み置きも効果があると言われています

 

11.入浴剤

乾燥肌対策として、欠かせないのが入浴後の保湿ケアです。お肌は、お風呂上がりが一番乾燥しやすいといわれています。入浴には入浴後の乾燥を極力防ぐことのできる、保湿成分の入った入浴剤を使用することをおすすめします。

オーガニックオイルがおススメです。入浴剤代わりに数滴湯船にたらします。お肌の水分やうるおい成分が入浴後に蒸発するのを防ぎ、乾燥からお肌を守ってくれます。 化学成分も含まれていないので安心です。

 

12.入浴後はすぐに保湿を!

入浴後のお肌は皮膚内の水分が蒸発しないようにしている皮脂も取れている上に、熱と一緒に水分がどんどん蒸発し、非常に乾燥しやすい状態になっています。従ってすぐに保湿ケアをすることが重要です。入浴後すぐに保湿クリームやオイルなどで全身のうるおいを補給しましょう。

まだ体に水滴が残っている状態のときに、浴室内でオーガニックオイルを塗るという方法は特に乾燥肌の方におススメです。

お風呂上がりに部屋の中でエアコンを強めに使うと、お肌が乾燥しやすくなりますから注意しましょう。特に空気が乾燥する冬は、暖房の設定温度をなるべく低めにおさえるようにしましょう。さらに、加湿器を使ったり、洗濯物を室内に干したりして部屋の加湿を行うのも良いかもしれません。入浴してせっかくうるおったお肌ですから、大事に保ちたいものです。

 

 オイルを選ぶ際の注意点

 

純度100%のオイルを選びましょう。純度が高いオイルほど、美容効果が高くお肌にも優しく安心です。また、不純物が混じっているオイルは酸化しやすいので要注意!純度の低いオイルをつけ紫外線を浴びてしまうと、酸化ししみや色素沈着になる可能性もあります。(これが「油焼け」と呼ばれる症状です。)

成分表示にオイルの名称のみのものを選んでください。

 

オイルには、天然由来の「植物性オイル」「動物性オイル」と
石油を原料として合成・精製された「鉱物性オイル」があります。

鉱物性オイルは安価ですが肌への効果は…。

天然由来のオイルは人の皮脂と似ているので肌なじみもよく美容成分もたっぷりと含まれています。

低温圧搾で製造された金色のオイルを選びましょう

一見すると精製オイルの方が高級で上質なイメージがありますが、実は”精製オイル”では産油量を増やすために「高温圧搾法」という製法を用いて、熱を加えて高圧プレスをかける事により作られています。化学薬品を使用することもあります。

 

反対に、”未精製オイル”では<低温圧搾法=コールドプレス>を用いて作られており、不純物が少なくビタミンやミネラルを豊富に含んだままの、上質な”エクストラバージンオイル”が完成します。

 

つまり、製造方法の違いはグレードの違いでもあり、金色に輝く未精製のオイルがナチュラル100%ピュアオイルで、最高品質の証という事になります。

 (同じオイルでも色や値段がメーカーによって大きく異なるのは、この製法の違いが主な原因となっています。)

乾燥肌や 敏感肌、アトピーなどの症状に悩んでいる方でしたら断然未精製のオイルがおススメです。

良質なオイルは少し触れるだけで、その品質を直感的にすぐに感じる事ができます。お肌に使用した時のオイルの伸び、しっとり感、しなやかさ。そして、しばらくするとサラサラになります(品質の悪いオイルはいつまでもベトベトします)。そのあと長く続く保湿感が高品質なオイルの魅力です。

 

 

お風呂の入り方を見直すだけで乾燥肌対策ができます。

あなたのお肌にあった入浴法・保湿法を見つけてください。