・乾燥肌は、男性と女性では違うのか？

 

生まれた時こそ男女の肌質の違いはありませんが、実は男性と女性では肌質が違うということが分かっています。

●　男性のほうが女性よりも一般的に皮膚が厚い
●　男性のほうが皮脂の分泌量が多い（女性のおよそ2倍以上）
●　女性のほうが水分量は多い
●　女性にはホルモンに影響される期間が多い（生理や閉経など）

 

男性は皮膚が厚い分、女性よりも日焼けに強いと言われています。

男性の皮膚はキメが荒く、硬いですがダメージには強いです。 

そのため紫外線の影響や加齢変化が早くお肌に出やすいのは女性です。

年を取った同じ年の男女の肌を比べると、男性の方がしわやたるみが少なく、 若く見えることが多く、女性の方が老けて見えることが多いのです。

 

女性のお肌が乾燥しやすいと言われる理由の1つが皮脂量にあります。

皮脂は汗と混じることで天然の保湿クリームともいわれる皮脂膜を形成する重要な成分ですが、女性はこの皮脂量が男性比べて少ないです。

その理由は男性ホルモンです。皮脂腺は男性ホルモンの働きによってより活発に働くため男性の皮脂の分泌量は女性の2倍以上あります。

 

また、男性は水分量が低下するのは女性と同様ですが、実際は肌の水分量は女性の半分といわれているので かなり乾燥しやすい状態ですが、皮脂が多いせいで肌表面が常にヌメっているのでそれほど乾燥を感じるということがありません。

油分は、多すぎると脂ぎってしまいますが、角質層から水分を逃がさないようにフタをする役割も果たします。脂ぎっているのにお肌がツルツルという方がいますが、これは男性特有と言えるでしょう。

 

体内の水分を保つ働きのある女性ホルモンの分泌量は、早い人で30代後半から減りはじめます。

そして女性であれば誰もが閉経といった大きな変化を避けることができません。

そのため女性の体は例外なく、乾燥しやすい状態になってしまうのです。

女性は,ただでさえ皮脂が少ないところにお肌の水分量が減ってくると男性以上に乾燥肌になりやすいのです。

 

 

以上のように、老化とともに水分や油分量が低下していきますが、
では、女性の方がスキンケアにこだわっているのにどうして男性よりもお肌トラブルが多いのでしょうか

 

その理由の一つが女性のメイクです。

メイクはお肌に少なからず負担がかかっています。
下地や日焼け止め、ファンデーション、パウダーなどたくさん塗り重ねていきます。毎日メイクをして、それが何年も続くのですから、お肌は相当なダメージを受けています。

これが原因の1つです。

乾燥対策に化粧水や乳液をたっぷりつけますが、実はこの基礎化粧品も、 お肌にダメージを与えている一因となっている場合があります。

特に防腐剤や香料など添加物が多く配合されている基礎化粧品は、お肌にとても負担がかかってしまい、 しわやしみのなどのお肌トラブルの原因になってしまいます。
基礎化粧品は毎日お肌に塗り込むものなので、 年齢を重ねたら特に無添加で天然成分配合のものを選ぶようにしましょう。

 

そして、もう一つは洗顔です。

クレンジングや洗顔石鹸も、保湿系のものと同様に無添加の方がお肌への負担は少ないのはもちろんですが、洗浄力も洗顔料選びには大切です。

メイクや脂汚れなど、落とすべきものは落とす必要がありますが、クレンジングに多く含まれている石油系合成界面活性剤は洗浄力がとても強く、本来お肌を守るために必要なお肌のバリア機能を構成する皮脂や天然保湿因子、細胞間脂質（セラミド）を落としすぎてしまいます。

皮脂は数分で元通りになりますが、天然保湿因子と細胞間脂質になると数日はかかります。

洗い過ぎると、水分が蒸発しやすくなり乾燥しやすくなりますし、肌荒れなどのお肌トラブルの原因にも繋がってしまいます。

 

 

 

スキンケアは

『洗いすぎず』

『負担をかけずに保湿する』

このことが重要です。

 

スキンケアは何もしない、あるいは極力しないほうがいいなら女性よりスキンケアに無頓着な男性のほうがお肌はきれいなはずです。

しかし、男性は紫外線に無防備だったり、ゴシゴシ顔を洗ったり、ヒゲ剃りで毎日角質層を削っているので、バリア機能が低下している人が多いです。

皮脂のせいでお肌の表面上はしっとり、あるいはベタベタしているのであまり乾燥している実感がありません。

それこそヒゲ剃り後にヒリヒリしたり、冬になって手足がかゆくなるなどの不快な症状がでてくるまでお肌の変化に気づかないことも多いです。

お肌の水分量などを計ると女性以上にお肌が乾燥している人は多いです。また、50歳を過ぎた頃から男性ホルモンの分泌が減少していきお肌も乾燥しやすくなっていきます。50歳を過ぎた男性のお肌は乾燥が一番見られるようなので、男性もお肌に関しての対策をしっかりと行わなければいけません。

 

 

 

乾燥肌は男女の肌質などにより、症状やなる時期が違ってきますが乾燥がひどくなってから慌てて対策するより、乾燥する前から予防的に対策をするほうが健康なお肌を保つうえでは重要です。