2019/04/09 14:12

お肌の乾燥には大きく分けて2種類あります。


冬などの空気が乾燥する季節だけに起こる『季節的な乾燥』と、生活習慣やお肌に合わないスキンケアが原因による常に乾燥している『慢性的な乾燥肌』です。


いつもと同じスキンケアをしているのに、冬場になると顔が乾燥してしまうという方も多いかと思いますが、これは季節による一時的なお肌の乾燥と言えます。一方、季節に関係なくお肌の乾燥が気になる事があるという方は生活習慣やお肌に合わないスキンケアなどで慢性化した乾燥の恐れがあります。

 


季節的な乾燥』の大きな原因は、空気が乾燥しお肌の水分が逃げてしまう事です。冬は気温が下がり空気中の湿度が下がり水分が減少します。お肌の水分は乾燥しているところへいきやすいので、空気中の水分が減ると、お肌の水分が逃げて乾燥が起こります。


冬場になると、いつもと同じスキンケアをしているのに頬や口元の周りがカサついたり、粉をふいてしまうという方は、ほとんどの場合が『季節的な乾燥』です。さらに冬は寒さで血行が悪くなるため新陳代謝が乱れて皮脂が減ります。皮脂が減るとお肌のバリアがなくなるので肌の水分が蒸発しやすくなります。

また顔はいつも外気と触れているのに、からだと違って洋服のような守るものがないため、からだに比べて水分が蒸発しやすいのです。


季節的な乾燥』は一時的なものと軽視してケアを怠ると慢性化する可能性もありますので、きちんと乾燥対策を行う事が大切です。

 



慢性的な乾燥肌』の大きな原因は、お肌に合わないスキンケアや生活習慣の乱れ、加齢によるお肌の老化です。

季節的な乾燥も原因の一つですが、慢性的な乾燥はお肌に合わないスキンケアや生活習慣、加齢などが積み重なって起こります。


冬場に限らずお肌の乾燥が気になる方や、洗顔後にしっかり保湿しているのにお肌がカサついたり粉をふいてしまう方は『慢性的な乾燥肌』の可能性があります。また、年齢とともにお肌は乾燥肌になりやすくなります。年をとると皮脂の分泌量が減るため、お肌の水分が逃げて乾燥しやすいのです。


悪化すると皮膚の表面がひび割れて、そこから細菌・花粉・化学物質などが入りかゆみを引き起こす事もあります。

季節的な乾燥と慢性的な乾燥のどちらにしても、乾燥した状態を放っておくと、悪化しかゆみ・湿疹などを引き起こす事もあります。

 

 


 

間違えたスキンケア方法

 

お肌は刺激・摩擦に弱く、お肌に合わないスキンケアによって乾燥・肌荒れを引き起こしてしまいます。特に顔の皮膚は、からだに比べて薄く、厚さ平均1.52ミリといわれています。一番薄いまぶたは0.6ミリ程度ととても薄いです。(からだは約23ミリ程度。)

 

 

・熱いお湯での入浴
高温のお湯は、必要な顔の保湿成分まで落としてしまいます。
保湿成分がなくなる事で、肌は乾燥します。
特に洗顔は2630度程度のぬるま湯で行うのが理想です。

 

・直接顔にシャワーを当てる
顔の皮膚はとても薄いので、洗顔などの時にシャワーを直接顔に当てるだけでもダメージになります。

 

・洗浄力が強すぎる洗浄剤で洗う

石油系合成界面活性剤などが入っているものは、必要な皮脂まで落としてしまします。

 

・洗う時・拭く時にこする
洗う時にゴシゴシと強くこすったり、タオルでゴシゴシ拭いたりする摩擦が乾燥につながります。

 

・洗顔後、化粧水をつけて終わり
洗顔後に化粧水をたっぷり使っても、それだけで終わりにしてしまうと、せっかく補った水分が体温ですぐに蒸発してしまいます。水分を与えているのに、余計に乾燥してしまう事もあります。

 

 

 

 

乾燥肌の方は、正しいお肌にあったスキンケアが大切です。

 

肌に合ったクレンジングや洗顔剤を選ぶ事はとても大切です。

クレンジングや洗顔剤については汚れを落とすだけだからと、あまり深く考えずに商品を選んでいませんか?

汚れを落とす力が強いものは、作用の強い洗浄成分(石油系合成界面活性剤)が使用されていることが多く、逆にお肌に対してマイルドな洗浄剤の場合は、汚れを落とす力が弱く、また、それでも汚れをきれいに落とそうとすると、お肌をついつい強く擦ってしまいお肌に悪影響を与えてしまうということがあります。

それでは、どのようなクレンジングや洗顔剤が良いのかということになるのですが、市場には様々なタイプの商品があって、一概にこれが良いとはなかなか言えません。
ただ、クレンジングにも通常の洗顔にもこれひとつで大丈夫というタイプのものはあまりおすすめできません。

メイクアップなども含めて油性の汚れも一緒に取り去ろうというわけですから、かなり作用の強い洗顔成分(石油系合成界面活性剤)が使用されている可能性が高いからです。

面倒かもしれませんが、メイクアップなど油性の汚れを落とすクレンジング剤とその他の汚れを落とす洗顔剤の使い分けをしたほうがよいと思います。

メイクアップなどの油汚れは、お肌への刺激が少なく、汚れを浮かしてとるクレンジング剤で洗います。そして、その後に、残ったわずかな油分やその他の汚れを洗顔剤を使って洗い流します。メイクアップをしてない場合は、洗顔剤のみで汚れを洗い流します。

このような、クレンジングと洗顔と分けた2ステップのタイプのものが、お肌を強く擦ることもなく、汚れをきれいに取り除くことができますので、おすすめです。クレンジングにオーガニックオイル、洗顔に無添加石鹸を使用するとお肌にも安心です。

 

また、乾燥したお肌に刺激と摩擦は大敵です。間違った洗顔方法がお肌の乾燥を悪化させる可能性もあります。
ゴシゴシ刺激を与えない・ぬるま湯で洗うなど、すぐに始められる事ばかりなので、出来るところから少しずつでも変えていきましょう。


そして、洗った後の「保湿」です。

洗った後は、お肌はより乾燥しようとします。

お肌によく浸透する化粧水を使い、油分の多い乳液やクリーム、オイルなどで水分が逃げないようにしましょう。洗顔・入浴後すぐの保湿が大切です。

 

乾燥肌の方、乾燥肌にならないために

スキンケア見直してみてはいかがですか?