2019/06/14 08:49

日焼け止めは普段の生活で使いやすいものから、スポーツやレジャー用など様々なものがありますが、その状況に合わせたものを使うのが1番です。日焼け止めに表示されているSPFPAは、紫外線からお肌を守る指数や効果を示しています。通勤やレジャー、「屋内」か「屋外」か、などその時の状況によって使い分けることで、お肌の負担を最小限に抑えて紫外線からお肌を守ることができます。

 

SPF
SPF
は、サンプロテクションファクター(Sun Protection Factor)の略で、主にUV-B(紫外線B波)の防止効果を表す目安の数値です。数字が大きいほど効果が高くなります。この数値の意味ですが、50だと50時間効いて30だと30時間効くという意味ではありません。紫外線が当りだしてから日焼けしてしまう(=紅斑といって赤い斑点が出て炎症を起こしている状態)まで、人によって個人差がありますがだいたい20分と言われています。それをたとえばSPF30なら30倍遅らせることができる…という意味です。SPFは日焼けやお肌に炎症を起こしてしまう紫外線UV-Bによる日焼けから、どれだけお肌を守るかを示す数値です。

1SPF=20分間、お肌を紫外線UV-Bから守ってくれる効果があるので
SPF25
であれば20×25=500分⇒8時間20分、お肌を紫外線UV-Bから守ります。

SPF値は現在「50+」が最高です。

 

PA
PA
は、プロテクショングレイドオブUVAProtection Grade of UVA)の略主にUV-A(紫外線A波)の防止効果を表す目安の数値です。+の多さがUV-Aに対する効果の高さを示します。+、++、+++、++++の4段階あります。PA値とは日本だけの基準で、紫外線A波をどのくらいカットできるかです。やや効果がある(PA+)、効果がある(PA++)、非常に効果がある(PA+++)、極めて高い効果がある(PA++++)の4段階です。
最近は、UV-Aが皮膚の奥の真皮まで届き、しわやたるみの原因となっていると言われることから、PA値も気にして日焼け止めを選ぶ人が多くなっています。 

SPF50PA++++のような強力な日焼け止めは、同時にお肌を乾燥させ、肌負担がかかりやすくなるため、特に敏感肌の方の場合は、炎天下でのスポーツやレジャーの時のみにしてあげましょう。

普段の生活であれば状況に合わせたSPFPA値を使い、日傘やサングラスなどの紫外線カットアイテムをプラスして多方面からお肌を守りましょう。

 

日焼け止めの成分

 

日焼け止めの成分には、紫外線を物理的な力ではじく「紫外線散乱剤」と吸収した紫外線を別エネルギーに変えて放出する「紫外線吸収剤」の2種類があります。

紫外線吸収剤は、お肌へ負担をかけてしまう可能性が高く、刺激を感じやすい方もいます。

敏感肌の方は、特にお肌の刺激を感じやすい状態なので、紫外線散乱剤(ノンケミカル処方)のものを選びましょう。

■紫外線散乱剤(ノンケミカル)の特徴■

・白浮きしやすい製品が多い
・お肌への負担がかかりにくく、低刺激で優しい

紫外線散乱剤は、やや白浮きしやすい製品が多いのですが低刺激のため、敏感肌の方でも使用できるメリットがあります。表示方法は、「紫外線散乱剤」もしくは「紫外線吸収剤フリー」「紫外線吸収剤不使用」「ノンケミカル処方」と記載されています。

 

■紫外線吸収剤の特徴■
・白浮きしにくく、伸びが良い
・日焼け防止の効果が高い
・お肌への負担がかかりやすいため、刺激になることもある

紫外線吸収剤は日焼け防止の効果が非常に高く白浮きしづらいというメリットがある反面、吸収した紫外線を化学反応によって赤外線や熱に変えて外へ逃がすのでお肌への負担がかかりやすいのです。

 

主な紫外線吸収剤

•ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル
•ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル
•メトキシケイヒ酸オクチル
•t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
•オクチルトリアゾン
•パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル など

 

 

 

 

 

 

 

お肌への刺激になるものは、紫外線吸収剤やSPFPAだけではなく、その他の成分にもお肌へ刺激を与えてしまう可能性はあります。

強い防腐剤のパラベン・石油系界面活性剤・アルコールなどできるだけ避けて、敏感肌の方にもやさしい低刺激な成分を選びましょう。

■無香料
■無着色
■アルコールフリー
■防腐剤フリー
■無鉱物油
■石油系界面活性剤フリー

これらのポイントを基準にして、日焼け止めを選んでみてください。
できれば1度サンプルか小さいサイズで付け心地や化粧持ちを試してみることをおすすめします。

 

 

 

日焼け止めの落とし方

 

日焼け止めはしっかりと落とさないとお肌トラブルの原因になりますが、敏感肌やお肌の弱い方は、お肌のバリア機能(肌を守る膜)が刺激を受けやすい状態のため、優しくクレンジングを行う事が大切です。

日焼け止めの製品には、お湯や石けんで落とせるものもあればクレンジングが必須の製品もあります。日焼け止めの落とし方はSPF値やPA値の高さで決まるわけではなく、各製品によりますので、パッケージにて落とし方の表示を確認しましょう。

基本的に「クレンジング不要」や「洗顔料で落とせる」などの記載があれば、クレンジングを使う必要はありません。しかし、クレンジング剤でないと落ちないもの(ベースメイク・ポイントメイク等)や「専用クレンジングが必要」なものもあるので、その場合はクレンジングをする必要があります。逆に言えば洗浄力の強いものでないと落ちないほど、強い成分でできている=お肌に負担となっているということです。

 

 

 

【日焼け止めを優しく綺麗に落とすポイント】

 

基本はメークを落とす場合と同じです。


■摩擦をかけない
自分の肌を「卵」だと思って、クレンジングや洗顔は優しく行ってください。割れてしまうような力ですとお肌へ負担をかけてしまいます。

また、石けん・クレンジングのどちらの使用もお肌への摩擦は厳禁です。日焼け止めは優しく丁寧に落としましょう。

■お湯の温度は30度~35
「ぬるま湯でクレンジングや洗顔は行いましょう」と聞いても、人によってぬるま湯の感覚は様々です。ぬるま湯の温度は意外と低く30度~35度です。熱すぎてしまうと肌の大切な皮脂膜まで奪い、乾燥を悪化させてしまうのでくれぐれも気を付けましょう。

■すすぎは約30回行う
クレンジングや洗顔料は、目に見える泡がとれたら終わりではなく約30回すすぎましょう。多いと思われるかもしれませんが、きちんと洗い残さず洗うにはこの位がベストです。洗い残しは肌トラブルの原因になります。特にあご・髪の生え際・こめかみは注意が必要です。

 

 

日焼け止めを落とした後は必ず保湿ケアをしてください。

お肌の弱い方には、オーガニックオイル。お肌が弱くお肌に栄養をたっぷり与えたい方はオーガニックバオバブがおススメです。